ShenseeaとD’Angelが、同性愛者にポジティブなメッセージを送る

“Batty Man(バティマン)”。
レゲエファンであれば、誰もが一度は耳にしたことがあるワードだろう。
ゲイ(同性愛者)を意味し、日本語で言うところの”オカマ野郎”のようなニュアンスで相手を罵る際にも使われる。ジャマイカではシャレにならない殺される可能性すらあるレベルの最大級のバッドワードだ。

ラスタファリアンの教えをはじめ、ジャマイカでは同性愛に対して強く否定的な風潮があり、レゲエ・ダンスホールではBatty Manをテーマにした曲も数え切れないほどリリースされている。

LGBTへのポジティブなメッセージ

6月は世界的に LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)が人権を主張するプライド月間とされていることもあってか、このタブーに対してダンスホールシーンを代表する二人の女性アーティスト D’Angel(ディー・エンジェル)と Shenseea(シェンシーア)が声を上げた。

先週アメリカのシカゴでパフォーマンスを行った際に、性的少数者のシンボルとされているレインボーカラーの衣装を着用し登場したことでも話題になった D’Angel は以下のようにコメントしている。

“Love is love no matter who you are or your sexuality. I want my music to spread right across the world and make an impact in everyone’s lives”

「愛は愛であってあなたが誰であるかやあなたのセクシャリティは関係ないわ。私は私の音楽を世界中に広げてみんなの生活に影響を与えたいの。」

“How I feel about my homosexual fans? The answer is I don’t judge because of one’s choice. I love and appreciate them just the same, because they support my music”

「私がホモセクシャルのファン達をどう思うかって?それは人それぞれのチョイスだから私は批判しないわ。私は彼らのことも同じように愛しているし感謝してる。彼らは私の音楽を支えてくれているからね。」

また、Shenseea も同じくレインボーカラーを身に付けた写真と共にInstagramにコメントをポストした。

“A lot of my supporters been messaging me in concern about how I feel for them being a #ShenYeng and having a certain preference..I just wanna represent and tell y’all that your sexuality doesn’t matter to me. I love all y’all. #loveislove”

「たくさんのサポーターが私のファンになることに対してや、特定の(性的な)好みを待っていることに対して私がどう思うかについてメッセージをくれているわ。私がただ伝えたいのはあなた達のセクシャリティは私にとっては関係ないってこと。私はあなた達みんなのことを愛しているわ。#loveislove”」

彼女達の発言については批判的な意見も聞こえてくるが、それ以上に多くのファン達の支持を得たように感じる。反感を受けるリスクを覚悟で堂々とメッセージを発信したことに対して、LGBTコミュニティからはもちろんのこと、多くの若い世代のレゲエファンからも称賛の声が上がっている。

先日、Shenseea はジャマイカのもう一つのタブーとされているオーラルセックスに対しての発言でも話題を生んでおり、ダンスホールアーティストとして今までになかったキャラクターの確立に歩を進めているようだ。

時代と共に移り変わるカルチャー

同性愛に対しての過激な表現が理由でSizzlaが性的少数者の抗議によりアメリカでのコンサートをキャンセルされたことも記憶に新しく、個人としての権利を尊重する世界的な流れに逆らうことが難しくなってきているのは間違いなくレゲエシーンも例外ではない。

もちろん個人の意見があり世界的にもこのテーマについて答えがひとつになることはこの先もないと思うが、コンサバティブなジャマイカも少しずつ新たな時代に突入しつつあるように感じる。

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