DJ Fourd Nkay「Afrobeats 100%」リリースインタビュー

Interview




近年、世界中で急激な広がりを見せているアフリカ発祥の音楽〈Afrobeats(アフロビーツ)〉。

ダンスホールやヒップホップ、EDMなど様々なジャンルと共通するフレーバーを感じさせる最先端なビートでミュージックファンを魅了し、日本のクラブシーンにおいても欠かすことの出来ない存在となりつつある。まさに、今一番ホットなジャンルといっても過言ではないだろう。

そこで、そんなミュージックシーン最前線を詰め込んだMIX CD『Afrobeats 100%』を先日リリースした DJ Fourd Nkay(DJ フォード・エヌケイ)にインタビューを決行。10年以上に渡るアメリカ生活から昨年帰国し、DJ/プロデューサーとして国内外問わず活躍の場を広げている彼だからこそ語れる、ワールドワイドな視点からの音楽感や貴重なエピソードを聞かせてもらった。


 
– BUZZLE MAGAZINE(以下 BM):AfrobeatsのミックスCDを作ったキッカケは?

Fourd Nkay(以下 F):日本に帰って来て、自分に何が出来て皆に何が必要か色々考えたんだよね。その中の一つが Afrobeats のミックスCD。ニューヨークにいた時は当たり前のように耳にしてたけど、日本では Afrobeats って言葉を知ってる人も一般層では少ないし、一度しっかりとした形で打ち出したかったっていうのがあるかな。
 
– BM:Afrobeatsの魅力はどんなところですか?

F:まずナイジェリアの Afrobeats、Wizkid, Runtown, Tekno など、良い意味で”アフリカ感”が強いじゃん(笑)でもいわゆる部族的な感じじゃなくて、現代のアフリカ感って言うか。そして、ロンドン勢は Afroswing・UK Afrobeats って呼ばれてて、WSTRN(AlkalineとのシングルTxtin’がヒット)や Not3s, GEKO など。英語で検索すると色々出てくるんだけど、2017年後半から「アフリカのスタイルがUK、ロンドンで旋風を捲き起こしてる」ってブログ記事が沢山出てて色々チェックしてく中で好きになっていった。個人的な推しメンは DENO ってアーティストで、『LONDON / AJ X DENO』って曲が最高にカッコいい!あと、ナイジェリアもUKも「アメリカじゃない」って事。もうオンラインの時代に突入して長いし、フォロワー数や回転数って世界中の老若男女、また金持ちかそうでないかに関わらず反映されるわけじゃん?アメリカ以外の国からインターナショナルヒットを生んでるって意味でも Afrobeats は凄く興味深かった。

 
– BM:Afrobeats やヒップホップ、そしてレゲエのイベントにも出演されていますよね。幅広いジャンルに精通されてるんですね。
 
F:俺はニューヨークに10年いてずっとパーティーしてきたから、「今日はこのジャンルです」みたいな感覚がないんだよね。90s R&B から始まって、ミレニアム(2000年初期)、1時くらいからレゲエが始まって、次に Trap, Old School みたいな定番のセグメントがあって。レゲエのパーティーでもその比率が変わるけど、結局全部掛かってるからね。本物のヒップホップDJはレゲエのパーティーもロックできるし、本物のレゲエセレクターはヒップホップのパーティーもロックできるんだよ。俺のお手本としてきたニューヨークのDJ達はそんな感じだった。
 
– BM:アメリカに住み始めた当時はどんな時代だったんですか?
 
F:アメリカに住み始めたのは2008年、当時 Ron Brownz とかが流行ってたかな!後2009年に Def Jam のオフィスで Fabolous「Loso’s Way」のリスニングパーティーに入れてもらった時に、「この Throw It In The Bag のリミックスにfeatされてるラッパーはめちゃくちゃ良いけど、誰だ?」って質問してた人がいて、Fabolousが「これはカナダのアーティストで Drake って言ってこれから必ず出てくる」って言ってたのを鮮明に覚えてるよ。そんな感じの時代!その少し後、2012頃に A$AP Rocky が出て来て、俺の仲間が同じ学校だから最初の頃良く一緒にいた。覚えてはいないと思うけど(笑)

– BM
:DJ/プロデューサーとして、アメリカではどんな活動をされていたんですか?
 
F:最初の方は OUN-P ってBronxのアーティストとやったり、Dipset の DJ Moe Sticky と動いたり、結構思いっきりニューヨークのど真ん中ヒップホップ!ってノリだったんだけど、後半はアトランタにも住んだりしてガッツリTrapカルチャーを目の当たりにして。アトランタではビートバトルも沢山開催されてたからそういうのに出たりもしてて、一個のバトルでは優勝したんだよね。それの賞で、R&Bシンガーの Bobby V と一緒に曲をやったり。ニューヨークに戻ってからは Straight Heat Ent を立ち上げて自分主催のパーティーを始めたり、2 Milly と組んでシングルをリリースしたりって感じかな。アメリカ生活の大半をブルックリンで過ごしたから当然レゲエもずっと身近で、ラジオ系DJ(Hot 97やPower 105)がゲストでくるHoodのパーティーでオープンをやってた時も、結局レゲエも掛けられないと話にならなかったからね。


 
– BM10年以上に渡る海外生活から帰国して、これからのビジョンは?

F:長期ビジョンと中期ビジョンがあって、取り急ぎの方で言うと、これまでニューヨークとアトランタに住んで、ロスやマイアミも行って一通りアメリカも見たし、今はロンドンに行ってみたいなって思ってて。勿論DJやプロデュース、音楽をやりに行きたい。後、今ロスの $tupid Young ってアーティストと制作をやっているんだよね。彼はロサンゼルス、ロングビーチ出身のラッパーで Asian Boyz って老舗アジア系ギャングのメンバーでもあるんだ。彼を皮切りに、MBNel, China Mac などアジア人のギャングスタラッパーがどんどん後に続いていて、やっと俺らの望んだ時代が来たって感じ。そこら辺もお楽しみに!長期ビジョンは「住所を関係なくすること」かな。
 
– BM:日本国内ではどんな活動予定ですか?
 
F:日本でも色々と頑張ってきたいと思ってるよ!今年も SIMON JAP と一緒に日本中ライブで行くし、自分のパーティー『Straight Heat Saturday』を軸に本当に良いDJだけで良いパーティーがしたいって気持ちが凄く強い。後、これは賛否両論あるとは思うけど、個人的には日本もレゲエとヒップホップがもっともっと近い存在なるべきだと思ってるし、制作面、パーティー面でもそういう動きをしてきたい。
 
– BM:これからの活躍も楽しみにしています。それでは、最後に一言いただけますか?
 
F:「レゲエやヒップホップの世界では黒人には勝てない、持って生まれた血が違うから」みたいな意見を昔は良く聞いたけど、今はどうか?俺らがガキの頃カナダ人(Drake)がアメリカのヒップホップで頂点に君臨するなんて事は全く想像出来なかった。でも Drake が出て来てから沢山のカナダ系アーティストがそれに続いたし、今は $tupid Young がアジア系アーティストを引っ張っていってる。つまり「前例があるかどうか」だけなんだよ。前例が沢山あれば時代は変わって、俺も出来るんだって人が増えてくる。俺が中学生の頃 DJ honda を見てニューヨークにいったように俺もこれから出てくる人達の前例の一つになれば良いかなと思ってる。そいつらはきっと俺より全然凄い事を成し遂げると思うし。アメリカに行きたい人は相談して!世界の音楽情報やプレイリスト、パーティー情報など Instagram(@fourdnkay)を中心に発信してるのでフォローよろしく!

Afrobeats 100% / DJ Fourd Nkay


世界最先端のいま一番ホットなNewジャンル『Afrobeats (アフロビーツ) 』!!

ニューヨーク、アトランタを拠点にアメリカで10年活動したヒップホップDJ、トラックメイカーでもある DJ Fourd Nkay が、世界中でいま話題の新ジャンル、“Afrobeats(アフロビーツ)”のミックスCDを発表。

Afrobeats は別名アフロポップとも呼ばれるナイジェリア発祥の音楽で、ロンドンにも大きなシーン(アフロスウィング)がある。Drake の”One Dance”に Afrobeats アーティストの代表格 Wizkid がfeatされ、Major Lazor をはじめ多くの世界的プロデューサーたちが多数の Afrobeatsアーティストとコラボしている。数年前から Hiphop, Reggae をはじめ、POPS や EDM まで数多くのトップアーティストがその要素を取り入れている。最新 Hit, Casanova の”2AM”や、Wizkid feat DRAKEの”Come Closer”、Yxng Bane による”Shape of you (Ed Sheeran)”の Afrobeats リミックスなどのヒット曲他、Davido らのナイジェリア/アフリカ勢、WSTRN らのロンドン/UK勢をバランス良く収録。アフロビーツは、ダンスホールミュージックでもあり、ビーチパーティーやリゾートを彷彿とさせるレゲエにも近いサウンドなので、夏のドライブやショップのBGMはもちろん、レゲエ好きにも絶対にオススメ!このまさに世界最先端の一番hotなジャンル、”Afrobeats (アフロビーツ)”をいち早くチェックしたい人はぜひ。

【Afrobeats 100% 取り扱い店舗】
Disk Union
Castle-Records

DJ Fourd Nkay Profile


Hiphop DJ、トラックメイカー。2000年代中盤より渡米し、アメリカで10年以上にわたりDJとして、ニューヨークからマイアミ、ロサンゼルス、アトランタなど全米のクラブにてプレイした実力派。トラックメイカーとしては”Milly Rock”のヒットで知られる 2 Milly, 大御所R&Bシンガー Bobby V, そしてViceのドキュメンタリーへの出演をきっかけに今一番勢いに乗っているアジア系アメリカ人アーティスト $tupid Young 他多数アーティストをプロデュース。アメリカでの音楽活動を経て、2018年より日本に帰国。ヒップホップとアフロビーツを軸としてオープンフォーマットでプレイし、Hot 97やPower 105(アメリカで最も人気のHiphopラジオ局)のDJがゲストで訪れるパーティーのオープンDJをしていた経験から”英語でMCをしながらDJをするスタイル”を得意とする。日本ではラッパー SIMON JAP のバックDJ、プロデューサーも担当している。この春スタートのYoutubeアーティストトーク番組”Ride With Me”のMCも務める。