「胸張ってレペゼンの言葉を」| NINE CHANNEL インタビュー

京都のアンダーグラウンドから熱いメッセージと共に音楽を発信し続け、全国に名を馳せるレゲエサウンド NINE CHANNEL(ナインチャンネル)。結成から16年という歴史を刻んできた彼らだが、ネクストレベルへの歩みを緩めることはなさそうだ。2017年には新たにフレッシュなメンバーも加入し、その勢いは更に加速。2018年には「尼爆CUP」、2019年には「激戦地」と、2年連続でサウンドクラッシュのタイトルを奪取したことでもレゲエファンの注目を集めた。そこで今回は、先代の意思を継ぎながらもニューウェーヴを起こす次世代のメンバー BEN、そして TENTAに 直撃し、新生 NINE CHANNEL の魅力に迫ってみた。

NINE CHANNEL は自分らが好きな曲しかかけないサウンド

BUZZLE NAGAZINE(以下BM: まずは、簡単に NINE CHANNEL について教えてもらえますか?

BEN:現在在籍のメンバーは7人いるんですが、まず創設者に GAKUTO 君と HIROSHI 君の二人がいて。現在は HIROSHI くんが裏方としてトラック制作とスタジオを動かしてくれて、NOBU 君が東京に住んでて、GANGSTAFACE が現場監督って形で一番身近で怒ってくれたり遊んでくれたり。SHINJI くんが何しているか分からないです(笑)

TENTA:SHINJI くん自体はマスコットキャラクター(笑)

BEN:マスコット兼、アーティスト兼、エンターテイナー兼、マネージャー。

– BM:何してるかわからない割には多忙ですね(笑) NINE CHANNEL は一言で言うとどんなサウンドですか?

BEN:NINE CHANNEL は好きな曲しかかけないサウンド。自分達がグッとこなかった曲はかけたくないので。MC に関しても自分が思ったことを言おうって心掛けてます。あんまりちゃうのになーって思ってるのに言うの嫌だから、なるべくリアルでその時のマインドで。

– BM:例えばこんなリリックの曲は合わないなとかはありますか?

BEN:ギャリスチューンですかね(笑) ベッドの上にはいつでも複数のギャルが待ってるぜ!とか。そういう経験がないので、どうしても難しい(笑) お前に銃をぶっぱなすぜ!とかそういうのも含めて、飾らずに等身大で MC したいですね。

内面磨きが一番大事

– BM:サウンドマンとして普段やってることや、準備などはありますか?

TENTA:僕は家とかにいる時は、30分くらいのセグメントを作ってよく練習はしますね。

BEN:MC としての準備は見聞を広げることが大事だと思います。漫画や小説、アニメとかバラエティ番組、落語なんかも見ますね。色んなものを見て吸収して、その方が MC としての幅が広がると思います。音楽の勉強も大事やけど、MC は一番人柄が出ると思っているので、内面磨きは一番大事だと思います。

– BM:MC の BEN 君は喉のケアも心掛けていると聞いたんですが?

BEN:そうですね。いちばん大事なのはマヌカハニー(笑) そして龍角散に消炎スプレー。寝る前に生姜にマヌカハニーをお湯で割って龍角散の飴を全部溶かして、それ飲んだあとにマスクして寝ます。最初の頃慣れてなさすぎて、一ヶ月に4万ほど喉のケアにつぎ込みました(笑)

NINE CHANNEL を殺したかった

– BM:お二人は NINE CHANNEL に新たに加入した次世代ということで注目されていますが、加入したキッカケは?

BEN:元々はアイツ・ウォーリアーというサウンドで活動していて、あるサウンドクラッシュに出たんですよ。その当時 NINE CHANNEL も若い世代を探していたみたいで、そのクラッシュ見に来てくれてたんですよね。そしたらそのクラッシュで僕ら優勝して。アイツらええんやんって感じで誘いが来ましたね。そこから約一年くらい入る入らん繰り返して。GANGSTAFACE の説得で入ることに決めましたね。

– BM:二つ返事で「はい!」とはならなかったんですね。

BEN:そうですね。色んな細かい理由はあったんですけど、一番は NINE CHANNEL を殺したかったんですよ。そしたら GANGSTAFACE が「NINE CHANNEL 入っても俺と HIROSHI 越せるやん。」それ言われたら「そうやなぁ。」みたいな。一個一個論破されていったっすね(笑)

– BM:お二人から見ると、先輩の GANGSTAFACE さんはどういった方ですか?

BEN:顔は怖いけどかわいいとこあるな(笑)

TENTA:寂しがり屋なんですよね。僕ら県外営業の時はウエチくん (GANGSTAFACE) 一人になるので電話してくる(笑)

BEN:TENTA とすぐに天一行きたがるとか。そんな一面もあります(笑) あとおしりとおっぱいが好き。SNS 開いたらそれしかない。ウエチくんを四文字熟語で例えたら猪突猛進ですね(笑) 怒られん程度に書いてください(笑)

– BM:分かりました(笑) NINE CHANNEL に入って変わったことは?

BEN:良くも悪くも見られ方が変わりましたね。背負う看板も大きいし、責任とかプレッシャーが全然違いますね。前までは挨拶しても全然相手してくれなかった人も急に「おお!NINE CHANNEL か!」みたいな。

– BM:それは捉え方次第で良くも悪くもなりますね。

BEN:僕は悪い方向で捉えて一回バッドマインドなったすね(笑) でも今は切り替えてポジティブに捉えてます。

TENTA:あと変わったことといえば、隣に怖い顔の人がいることくらいかな(笑)

BEN:あれクラッシュよりも怖い(笑) せめて腕は組んでほしくない。

– BM:(笑) 逆に、NINE CHANNEL に入ってネガティブなことも言われたりもしますか?

BEN:まあ、ダブとかに関してもお前らが録ったやつちゃうやんとか、色んな意見あると思うんですけど。そうですけどなにか?みたいな(笑) NINE CHANNEL が NINE CHANNEL の曲かけて何が悪いん?ってしか思ってないですね。そこに罪悪感や遠慮はないですね(笑)

YO-CHANG いなかったら今の俺らいないな

– BM:レゲエを始める前はどんな少年でしたか?

BEN:レゲエ始める前は、イベントによく来る海人の同級生(笑) もろヘッズでしたね、ブース前でめちゃくちゃガンフィンガー挙げてました。  

TENTA:僕はずっと走り高跳びしてましたね(笑) それでも湘南乃風や RED SPIDER を聞いてました。そっからレゲエ聞き出して。青春ですね(笑)

– BM:サウンドを始めたキッカケは?

BEN:レゲエ見に行く友達とかいないから二人でよく行っていて。EMPEROR のダンスに行くことが多かったんですよ。そこで YO-CHANG (EMPEROR) 見てサウンド面白いなぁって。尼爆に行って帰りの電車で TENTA に、「サウンドやりたいわ。」「俺もやりたいねん。」「やろうや。」みたいな(笑) YO-CHANG いなかったら今の俺らないなー。あの人調子乗るんで書かないで欲しいですけど(笑) EMPEROR はその時クラッシュも滅茶苦茶やってたから、それでクラッシュの CD とか聴き込んで。やっぱりサウンドかっこいいやんみたいな。

– BM:お二人の同世代で意識しているサウンドマンはいますか?

BEN:今ニューヨークにいる EMPEROR の AXE と、横浜の HUMAN  CREST の SOY ですね。それこそ一時代を築いてきたサウンドの第2世代、第3世代でクラッシュしたいっすね。プロモーターさん協力よろしくお願いします。マジでしたいです。マジでしたいって書いててください(笑)

– BM:マジでしたいそうなので、このインタビューを見てくださっている全国のプロモータの皆様よろしくお願いします(笑)

レぺゼンの言葉の重み

– BM:サウンドセッションやクラッシュ、ジョグリンダンスと色々な場所で活躍されていますが、特に力を入れているのは?

BEN:僕らは欲張りタイプなので全部やりたいですね。よく「お前らはジョグリンサウンドなのかクラッシュサウンドなのかどっちやねん。」って言われるんですけど。僕らはジョグリンサウンドでもクラッシュサウンドでもなく、NINE CHANNEL やから。NINE CHANNEL がやりたい事をやっていくだけって思いますね。

– BM:NINE CHANNEL として今後の展望はありますか?

BEN:地元の京都を盛り上げるのはもちろん。海外でもクラッシュしたりプレイしたいです。とりあえず、僕は最強の MC になりたいです!(笑)

– BM:最近では県外での活動も増えたとのことですが、意識だったりとか今までと変わったことはありますか?

BEN:僕が思ったのはレぺゼンの言葉の重みですね。レペゼンを軽く言う人もいるんですが、それを言うからには地元を背負わないとあかんと思うので。ただ地元に留まる事がレペゼンではないと思うし、その地元を背負って戦える人がレペゼンって使えると思いますね。

TENTA:それめちゃくちゃ MC でゆってるやつやん(笑)

BEN:だってめっちゃ思うねんもん最近(笑) やし、僕らも胸張ってレペゼンの言葉を本当の意味で吐けるようにこれから頑張っていきます。まあビッグマウスかも知らんすけど、これからの日本のレゲエシーンも僕らが背負っていきます。何の肩書きもない能書きしか語られへんクソガキが新しい時代を上書きします。

TENTA:それもまた MC でゆってるやつやん(笑)

NINE CHANNEL

MEMBERはHIROSHI (MC/SEL), GAKUTO (SEL), GANGSTAFACE (SEL), NOBU (ENGINEER), SHINJI (MG), BEN (MC), TENTA (SEL)。
2004年 HIROSHIとGAKUTOにより京都にて結成。
OLDIESからBRAND NEW、HIP HOP、RnB等JUGGLINからSOUND CLASHまで幅広いPLAY STYLEに熱いMCとDUBPLATEを武器に京都UNDER GROUNDから全国へ発信中。
2009年9月9日に全国にリリースした自身初のALL JAPANESE DUBPLATE MIX『YELLOW』をリリース。
2011年4月10日第二弾ALL DUBPLATE MIX『BLACK&YELLOW』をリリース。
2011年1月、京都シーン初のONE SOUND DANCEを行いCLUB EAST (GHOST) の動員記録を更新。2013年5月11日に広島CHINA TOWNで行われたSOUND CLASH『仁義なき戦い2013』で優勝する。
9月25日には第三弾ALL DUBPLATE MIX『STAY GOLD』をリリース。
9月には27日28日と2DAYSに渡り9th ANNIVERSARY DANCEを行い大盛況に終える。2016年5月に45MIX『DOUBLE EXTREAM』リリース。1ヶ月でSOLD OUT。
全国への活動と共に、京都の平日ダンスの火付け役である『SURVIVAL SESSION』を立ち上げ『FIFTH ELEMENT』『DI SOUND』『DANCEHALL CITY』『KYOTO FYAH』『HOT075』『UPNESS SATURDAY』GANGSTAFACEとTENTAで京都老舗レゲエバーRUB A DUBにて『RUB A DUB SATURDAY』BENとTENTAで『2nd STREET』をプロモート。
京都の歴史ある老舗ダンス『SKAっとREGGAE』を復活に携わり、地元京都で様々なダンスを中心的にプロモート。
2017年9月にNINE CHANNELの次世代を担うBENとTENTAが加入。『SURVIVAL SESSION』を再び京都の平日に復活させる。
2018年8月に開催されたSOUND CLASH 『尼爆CUP』に優勝。
2019年8月に開催されたSOUND CLASH 『激戦地』に優勝。

【Instagram】@nine_channel
【Twitter】@NINE_CHANNEL

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