シンガーソングライター、ギタリスト、トラックメイカー、プロデューサーなど、いくつもの肩書きを持ちマルチな才能を発揮する HIPLIN(ヒップリン)。近年ではレゲエフェスティバル「尼崎レゲエ祭」への出演や、変態紳士クラブの GeG(ジージ)がプロデュースするアルバム「Mellow Mellow ~GeG’s Playlist~」への参加など、レゲエやヒップホップのシーンにおいてもその存在感を示しはじめている。そして、先日4月8日には EMPEROR SOUND によるプロデュースでアフロビーツ調のトラックに乗せた注目のニューソング『Calm Down』をリリース。心地良い歌声とエモさ溢れるメロディで幅広い層のリスナーを魅了する彼の素顔にレゲエサイドから迫ってみた。

– BUZZLE MAGAZINE(以下BM):今回の作品『Clam Down』ですが、レゲエサウンドの EMPEROR プロデュースで楽曲をリリースすることになったキッカケは何だったんですか?
HIPLIN:キッカケは、EMPEROR の AXE に声をかけてもらってっていうのが最初でしたかね? 急に話があると電話で話した気がします。 AXE とはずっと前から知り合いだったのですが、「尼崎レゲエ祭 2019」というイベントに呼んでいただいた事で他のメンバーとも出会えまして、元々はそれがキッカケだったのかもしれないです! EMPEROR というイケてる人たちがいるという事は前々から知ってたのですが…(笑)
– BM:今回の作品だったり、尼崎レゲエ祭への出演、また GeG によるプロデュース作品への参加など、最近ではレゲエやヒップホップのシーンでも活躍されていますが、その他にはどんな活動をメインにされているんですか?
HIPLIN:HIPLIN としての活動は、他にもバーやライブハウスへの出演もよくしています。 他にも作編曲やトラックメイクの仕事もよくしていて、シンガーソングライターやアイドル、タレントの楽曲制作を手伝ったりさせてもらってます! と言っても大きな声で言えないようなシークレットなお仕事ばかりなのですが… (笑)
– BM:シークレットなお仕事、気になっちゃいますね(笑)
HIPLIN:それについてはまたの機会に…(笑)

– BM: レゲエやダンスホールのイベントでライブすることは以前からあったんですか?
HIPLIN:いや、実はあまり出たことがなくて。 というのも、あまり周りにがっつりレゲエをやっているアーティストもいなくて。サーフミュージックやポップスにレゲエテイストを入れたアーティストさんなどは仲良くさせていただいてたのですが、特にダンスホールなどのミュージシャンとは最近になってやっと知り合えた感じです!
– BM:そうなんですね! ダンスホールのイベントってジャマイカの影響が強くて、他のジャンルと比べても特殊だったりしませんか? ライブをしてみてどんな印象ですか?
HIPLIN:そうですね!(笑) まず最初に感じたのは正直、「うわー、俺大丈夫かなぁー…」って感情ですね。DEEJAY の人たちってとにかくパフォーマス力が高いというか、MC も上手いですし、盛り上げ方とかがとにかく素晴らしいなと感じました! ワンピースで言うところの武装色の覇気というか、僕はどっちかというと見聞色の覇気な気がしてて… 例え分からないですかね?(笑)
– BM:すごく分かります(笑)
HIPLIN:ボクシングで言うとインファイターとアウトボクサーと言うか… なので最初は凄まじく不安でした!(笑) でも実際歌ってみるとみんな受け入れてくれてる感じか伝わってきて、「あぁ、僕が勝手に壁作ってたんやなぁー。」って反省しましたね。
– BM: 今回リリースされた『Calm Down』もトラックがアツロビーツ調だったり、ダンスホールファンにも届きやすい曲に仕上がっていると感じたんですが、ターゲットのリスナーに応じてメロディやリリックなども工夫したりするんですか?
HIPLIN:そうですね! HIPLIN っぽさを残しつつダンスホールのファンにも響けばいいよね! って感じで、トラックを作ってくれた AXE と色々相談しながら、決めていきました。 今回ミキシングも僕がやらしてもらったのですが、実際自分自身の声にオートチューンを使ったのも初めてだったり、結構自分的にもチャレンジはしています。 あとあまり声を張らないで歌おうとか、色々と工夫はしてみました。 リリックの題材もまんまクラブでの恋がテーマなので、そのまんまですね!(笑)

– BM:レゲエファンからしても親しみやくて、でも今までにはなかったような新鮮な感じがしました。これからもぜひレゲエのイベントやライブにも出演してほしいです!
HIPLIN:はい! 僕も今レゲエコンセプトのアルバムを制作中なので、アルバムが完成したら多方面色々なイベントに出演したいですね! まだまだ発売時期とかは未定ですが…
– BM: 楽しみにしています! それでは最後に、BUZZLE MAGAZINE を見てくれている読者の皆さんに一言いただけますか?
HIPLIN:実は僕自身そうだったのですが、レゲエって凄いイメージに偏りがあると言うか、好きな人が好き過ぎて、入っていくのにハードルが高いイメージがあって… 昔からルーツレゲエとか好きでよく聴いていたのですが、そればっかりを追い求めてた訳じゃないので何となくレゲエを語るのが失礼なんじゃないかと思ってました。そんな話をそれこそ EMPEROR のメンバーや周りのレゲエミュージシャンと話してたら、「いや、そんなことないし、HIPLIN がレゲエやるんやったら応援するよ!」って言ってくれて、なんか変にこだわってたのはこっちなんやなぁと思って… よし! レゲエアルバム作ろ! ってなりました!(笑)
なんか熱くなっちゃいましたが、ずっと日本語でこんなレゲエあったらいいのになぁって言うのが頭にあってそれを形にできればと思ってるので、皆さんよろしくお願いします!
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Hiplin プロフィール

SSW(シンガーソングライター)
ギタリスト
トラックメイカー
コンポーザー(作編曲家)
サウンドプロデューサー
ミックス・マスタリング自身の楽曲では、Reggae、BluesやFunk、SoulやHiphopなどBlack Musicを軸に、等身大で寄り添いやすいリリックを乗せたポップスへと昇華させている。
また、トラックメイカーとしては、親しみやすいスタンダードなポップスから、Rock、EDM、Abstractなどジャンルの壁を絞らない、多彩に飛んだ制作を行う。
近年は、国内に限らず、海外アーティストへの楽曲提供など、プレイヤーのみならず裏方までマルチな活動を行なっている。
【Instagram】@hiplintomo
【Twitter】@HiplinTomo