Quiet Storm によるアーティスト紹介第2弾は Dexta Daps(デクスタ・ダップス)!!
ジャマイカ指折りのゲットー地区で育った彼の力強いリリックと、女性をとろけさせるパフォーマンスを紹介!
俺たちの気持ちはシービューにある
Dexta Daps は、ジャマイカの首都キングストンの西側に位置する Seaview Gardens(シービュー・ガーデン)と呼ばれる地区の出身。 日本のレゲエアーティスト Chehon(チェホン)や Natural Weapon(ナチュラル・ウェポン)が長期ジャマイカ武者修行の際に拠点とし、Chehon のアルバムのタイトルにもなったジャマイカでも指折りのゲットーエリアです。
Dexta Daps はシービュー・ガーデンと自身の No.1 ヒットソング『Shabba Madda Pot』の関係についてこう語っていました。
「エネルギーに溢れた曲なんだ。みんなが踊れて、楽しむことができる曲さ。だけどこの曲は俺の街シービュー・ガーデンについて歌った曲でもあるんだ。この曲には俺の街の歴史が詰まってるんだよ。そして ”Shabba Madda Pot” はシャバ・ランクスについて歌ってるわけではなくて、彼の母親について歌っているんだ。彼の母親はこの街のコミュニティのためにたくさんの食事を作ってくれたんだよ。感謝しきれないよ。」
※ママ・クリスティーとして知られている Shabba Ranks の母親と Dexta Daps。
Shabba Madda Pot
「俺たちの計画はシャバの母親が作るアツアツの鍋みたいにホットだぜ。」
ちなみにシービュー・ガーデンは、ダンスホール・エンペラーと称される Shabba Ranks(シャバ・ランクス)や、エナジー・ゴットの異名を持つ Elephant Man(エレファントマン)、ファイブスター・ジェネラルと称えられる Bounty Killer(ボウンティ・キラー)など、90年代から今もなおダンスホールレゲエ界を騒がせる数々の有名アーティストも輩出しています。
ダンスホールの表現の限界に挑む
Dexta Daps はギャルチューンにも定評のあるアーティスト。愛慾を描いたそのポルノチックなリリックスは今や世界中の女性たちを魅了しています。『No Underwear』は、2019年にリリースされたダンスホールのギャルチューンの中でも秀でている一曲。この曲でフロアに居る女性は大合唱します!
「彼女は、下着をつけてないのって俺に言うのさ。」
女性たちを魅了する彼はダンスホールのセクシャルな表現の限界に挑んだことでも知られています。 2017年にリリースされたアルバム『Intro』に収録されている曲を使用し、9分にわたるショートフィルムを YouTube にアップ。このショートフィルムで Dexta Daps 本人が演じたセックスシーンは AV 並みの過激さ。ダンスホールの表現の限界に挑んだ事で話題になりました。
そして、音源やミュージックビデオだけでなくライブパフォーマンスでも高い評価を獲得。 女性からの人気が激烈なので黄色い声援とともに登場し、身につけているジャケットを脱ぎ捨てたり、ステージに観客を上げセクシャルで過激なダンスパフォーマンスも披露しています。
Quiet Storm のおすすめ曲
Wickied Gyal
「ふざけんなよ、車が壊れたから来れないだなんて。金持ちの男とヤってる事も知ってる。君を責めるようなことはせずにこの場を去るよ。俺ただそうするのさ。」遊ばれてるの分かってるけどハマってしまう。悪くても憎めない女性に対しての男の嘆き。
Flight Mode
「今日が人生最後の日みたいに好きに生きるんだ。全部自分次第、だれのことも気にしないよ。iPhone でいう機内モードってやつだ。」
Still A Live Riddim からの一曲。同 Riddim では Masicka の King Inna Earth もオススメ。
Chinese Jordan
「自分が浮気したのに相手のせいにするなよ。偽物でも正しいって言い張る中国製品みたいだぜ。」
Quiet Storm によるオリジナル Dexta Daps ミックス
今回、Dexta Daps の曲のみを収録した『No Underwear 100% Dexta Daps 40min Mix』を製作したのでぜひご視聴ください! 新旧問わず彼の良曲を詰め込んでます。(無料)
次回もお楽しみに!
というわけで、Quiet Storm のアーティスト紹介 DEXTA DAPS 編でした!
LUMA from QUIET STORM
インターネットラジオ KINGSTON JAPS や ROCKERS CHANNEL などのWEBマガジン通してダンスホールにのめり込み、沖縄の普天間 BAR Soul-Power にて経験を積み重ねる。
2014年レゲエセレクターとしてキャリアを開始し、同時に2019年で5年目となるレギュラーイベント RAGGAMUFFIN SELECTOR を BAR のオーナー兼イベントプロモーターでもあるケイタと開始。過去に8作出した MIX CD SWEET & BITTER シリーズはレゲエの顧客のみならず一般層から支持を受け完売。
プロモーターとしてまたセレクターとしての経験を得ながら、沖縄また全国の若者のレゲエシーンを盛り上げるべく自主企画イベント PROGRESS もレギュラーイベントとしてキープ。
WEBマガジン BUZZLE MAGAZINE でのライター活動もスタートさせ、現在はダンスホールシーンの顧客層拡大に向け尽力中。