【インタビュー】TEK from REALIZE | Do the レゲエ 第2回オンラインサウンドクラッシュ チャンピオン

Interview by Luma | Text by BM Staff

鮮やかな金色の髪、マイクを握る手には数々のジュエリーが輝く。硬派なイメージが強いサウンドクラッシュシーンにおいて、異色とも言える華やかなルックスが目を引くREALIZEのフロントマンTEK。しかしひとたびステージに立てば、古き良き漢の一面すら感じさせる音楽への熱い情熱を見せ、説得力のあるMC、完成度高く仕上げられたプレイ、そして遊び心を武器に、自身初となるサウンドクラッシュで見事チャンピオンの座を掴み取った。従来のスタイルを嘲笑うかのような余裕の表情を見せながらも、その奥に秘めた信念は誰よりも堅固なものだった。

− BUZZLE MAGAZINE(以下BM):Do the レゲエ オンラインサウンドクラッシュ、改めて優勝おめでとうございます。サウンドクラッシュは今回が初めてだとMCされていましたが、長いキャリアを持つREALIZEがこれまでサウンドクラッシュをしていないのは意外でした。

TEK:REALIZEはサウンドでいうと、立ち上げて3ヶ月目でクラッシュに出場してるんだけどね。元々はクラッシュサウンドにしたいっていう先輩たちのスタイルがあったんだけど、俺は後から加入して、ジョグリンが好きだし得意だったからジョグリンをしてたのね。でもいつかはやりたいと思ってダブも録ってて、ここまできたら最初は海外でやりたいなと思ってた。けど今の状況じゃ海外にもいけないし、いいタイミングでこの企画があったのでって感じかな。

− BM:そうだったんですね。RAFUUの相方のLEF-TさんもSNSで言及されていましたが、楽曲制作、DJの営業、イベントの主催など多忙な時期だったようで、そんな中でサウンドクラッシュに参戦するのはかなりハードじゃなかったですか?

TEK:忙しいのにって言われるけど、みんなのほうが忙しいと思う。俺はいま音楽の仕事しかしてないし、準備するのは当たり前だから。別の仕事しながらクラッシュも出て音楽やってる人たちのほうがよっぽど忙しいと思うよ。

みたいな見た目を嫌いなのは知ってる

− BM:1回戦の対戦相手は北海道のSHIRETOKO 45でしたが、同郷のサウンドということで戦いづらい部分はありましたか?

TEK:地元の相手に1回戦目では負けられないなっていうのは正直あったよ(笑)まあこんな見た目だから、1回戦目は割といいヤツでいこうと思ったね。やっぱレゲエ好きの人たちが俺みたいな見た目の人が嫌いなのは知ってるし(笑)そういう人たちへのイントロダクションとして「ちゃんとレゲエやってるよ」っていうことは伝えようと思った。

− BM:全戦通して特に印象に残っている対戦や場面などはありますか?

TEK:2回戦目の45ラウンドで『DM Full Up』かけて、この曲はギャルからDMがきてインスタグラムがいっぱいだって内容なんだけど、あの一連の流れを45でかけれたのは自分の色を出せたかなと。こんなギャリスチューンなのにクラッシュで成り立つし、MCがないと絶対にかけれない曲だから。

− BM:従来のクラッシュのスタイルというよりか、ジョグリンに近い新しいクラッシュのスタイルを感じました。

TEK:どっちかっていうと、俺たちが聞いてきた従来のクラッシュスタイルでやりたかったけど、隠し切れてなかったね、俺を(笑)でもしゃーない、それが俺だから。それに、1曲を長くかけるの嫌い(笑)結局45なんて、違うこと歌ってるのに1つの歌詞を取って自分のトークと合わせているから、トークと合わない他の部分を流したくなかったの。だから俺は1曲を長くかけないでストーリーを作っていくっていうか。それは普段のプレイでもそうだし、45ラウンドだとなおさら。だからジョグリンみたいになってしまったのかも。

− BM:なるほど。ダンスチューンも幅広く取り入れられていて新鮮でした。

TEK:俺が普段かけているダンスチューンを45ラウンドでかけて盛り上げたら面白いかなって。普段デニスブランで盛り上げてるならデニスかけたほうがいいけど、それよりもダンスチューンをかけて盛り上げてるから。いつも俺がかけてる曲で上手くやるのが俺のスタイルかなって。

− BM:初戦から決勝まで3戦とも、45ラウンドではエレファントマンを最初にかけていましたね。

TEK:まず1曲目にかけた曲が『Online』っていう曲なんだけど、曲的にも今回のクラッシュにマッチしててかけたいなと思ってて。俺も金髪だし、昔っから「レゲエ界で金髪にするのはお前かエレファントマンぐらいだぞ」って言われてて、そういうMCも含めて1回戦目でかけちゃったから、そのままの流れでかけたら面白いなと思って。

− BM:決勝戦の最後にかけたPUSHIMさんの当日用のダブプレートはすごく印象に残りました。決勝だけ当日用を用意した意図はありますか?

TEK:決勝だし楽しみにしているお客さんも多いから、期待に応えたいと思って。実際あのスペシャルはめちゃくちゃいいものだったしね。REALIZEで初めて録ったPUSHIMさんのダブなんだけど、前日に録ってもらって。あと、俺が初めて聞いたクラッシュが「衝撃2K4」で、INFINITY 16がPUSHIMさんかけて勝ったんだよ。そういうこともあってあの曲にリスペクトがあってね。

1回も嘘はついてない

− BM:Do the レゲエの審査員の方たちが「TEKさんのMCは人を小馬鹿にした感じがある」と話していましたね(笑)

TEK:それは俺の性格が出てたっていうことももちろんあると思うんだけど(笑)でもこの記事を見て、もう一度クラッシュを見直してくれる人は3回戦全部見てほしい。間違ったことは言ってないから。見た目がどうとか、そういう意味のない悪口は言わないように気をつけてた。でも相手がミスしたり、足りないことがあった時に、こういうことじゃない?って感じのことを言ってたら小馬鹿にしてるって言われたね(笑)だから逆に俺のほうがいい人だと思います。

− BM:そういった部分も含めて、今回のクラッシュはかなりTEKさんの色が出ていましたね。

TEK:そうだね(笑)今回はオンラインだし、お客さんが考えながら観ることができると思うんだよね。だからバイブスでもっていくことができない。例えば、自分が慣れないこととか嘘ついてることがバレやすいと思うんだよね。だから俺は3回戦通して1回も嘘はついてない。

− BM:他にこだわっていたことなどはありますか?

TEK:お客さんがいないのにスベってるかどうかって分からないから、俺はそれを言わないように気をつけていた。でも、お前のそのプレイはスベってるぞって毎回言われたけど(笑)オンラインでお客さんがいないことをいいことにそんなことを言うのは違うと思ったから。

ちゃんとレゲエやってれば伝わる

− BM:今回の結果に対しては周りからの反響も大きかったですか?

TEK:北海道のみんなもかなり喜んでくれて、全国各地にいるサウンドマンやディージェイ、ダンサーたちも連絡くれたりしたよ。

− BM:初のクラッシュで見事優勝を収めて、TEKさん自身はどういったことを感じましたか?

TEK:レゲエシーンに派手な人やチャラチャラした人は合わないっていうのは昔からずっとあったけど、それなのにジョグリンじゃなくてコアなレゲエ好きが多いクラッシュで勝てたっていうのは、若い子にいい影響があればいいなって思う。見た目を気にしてレゲエをやらなくていいし、レゲエやってるからヒップホップかけれないとか、チャラ箱で回せないとかないし。もしこれを見ている若い子がいてね、こんな風にしてもいいんだ、みたいな。金髪で指輪たくさんつけても、ちゃんとレゲエやってれば伝わるんだ。そう思ってくれる子が増えるといいなと思う。

− BM:確かにレゲエシーンには見た目などに対して排他的な文化は根付いている気はします。

TEK:まあその文化がダメだとは思っていないけどね。でも2021年だから。レゲエだけそれしてたらどんどんやる人も聴く人も減っていくわけじゃん。それはよくないもんね。チャラい見た目でレゲエ始めたけど、レゲエを聴いてそれをやめようと思った子がいてもいいし。その文化がダメなわけじゃなくて、その文化の中でもこうやってやっていけるよっていうことだよね。

− BM:それを体現した説得力のあるプレイは多くの方に勇気を与えたと思います。今後もクラッシュへ挑戦の気持ちはありますか?

TEK:もう始めちゃったしね。せっかくベルリンにも住んでたし、その辺でもやりたい。あくまでエンターテイメントだから、お客さんが喜んでくれるカードで挑戦したいね。

− BM:楽しみにしています。クラッシュ以外の活動の展望も聞かせてもらえますか?

TEK:とりあえずRAFUUを売りたいです。って感じです。結局そこかよって思われるかもしれないけど、RAFUUをバズらせたいです

− BM:それでは最後に、Do the レゲエを見ていた方々やBUZZLE MAGAZINEの読者へ一言お願いします。

TEK:これから日本中回ると思うので、どこかの現場で会いましょう。

TEK from REALIZE INTERNATIONAL

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