Buju BantonとVybz Kartelがワクチン接種を巡り対立か?

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現在世界中でワクチンの接種が進められている。しかしワクチンについては様々な情報が飛び交い、打つべきか、打たざるべきか、という議論を日常生活で耳にしたり、SNS上で見かけることも多くなった。ちろんそれは日本だけではなく、ジャマイカでも同様だ。

ワクチン接種に向けたキャンペーンに参加するアーティストがいる一方、自然と共に生きる思想を持つラスタファリアンをはじめ、反ワクチンを主張しているアーティストも少なくない。特にBuju Bantonは、新型コロナウイルスについては政府やメディアが陰謀に加担していると当初よりSNS等でも不信感をあらわにしてきた。

キッカケはVybz Kartelのインスタグラム

そんな中、Vybz Kartelがインスタグラムのストーリーに投稿した発言が話題に。

「エンターテイナーたちは社会の中で最も教育を受けていない存在であって(俺たちのほとんどはコウモリみたいにバカで)、どんなことに対しても医学的なアドバイスをする資格が地球上で最もない人たちの一つだ。どんなことに対してもな。だから、自分にとって何がベストなのかは、自分で調べて自分で決めてくれよ。まあ、パーティで腰を揺らしたい時や派手に遊びたい時は俺のところに来てくれ。それについてなら俺はエキスパートだぜ。」

と、冗談を交えながら、ワクチン接種に対して声を上げているアーティストたちに苦言を呈した。

Vybz Kartel自身は、すでにワクチンを接種されたと報じられている。ジャマイカ政府は、国内で圧倒的な影響力を持つインフルエンサーである彼が接種を受けることで、国民が接種に対して前向きになってくれることを期待していると語った。(終身刑を受け獄中にいるアーティストをPRとして使うジャマイカ政府にも驚きだ)

Buju Bantonが反論

Vybz Kartelの発言に対してか、Buju Bantonは自身のインスタグラムに30分に及ぶ独白を動画で投稿。

「俺のことを何と呼んでもかまわないが、俺はコカイン中毒者でも殺人者でもない。俺のことを狂った男だと言う人もいるかもしれないが、狂っているのはお前たちの方だ」

「エンターテイナーはピエロだ。自分はクソみたいなエンターテイナーではなく、シンガーであり、聖書に書かれているような演奏者だ」

「人々を騙しているのはテレビ、政府や警察だ。真実を伝えようとしていない」

「(ワクチンを接種して)魂を売った奴らがいる」

といった内容で、過激な言葉も使いながら強固な姿勢で自身の考えを主張した。

Vybz KartelがBuju Bantonを挑発

その後、Vybz Kartelはストーリーに「俺はみんなに『自分にとって何がベストなのかは、自分で調べて自分で決めてくれ』って言っただけなのに、怒っている人がたくさんいるな」と、笑い顔の絵文字と共にストーリーを投稿。また、リリース予定と思われる自身の楽曲のトレーラーを「Gaza Nationの俺たちは魂を売らないし、コカインもやらない」といったキャプションと共に投稿した。

※過去にコカイン取引の容疑で逮捕されたBuju Bantonへ向けた言葉だと思われる

「打つ」?「打たない」?

この2人のように、ここ日本でも、ワクチンを「打つ」「打たない」の対立構造が生まれてしまい、自分とは違う意見を強く批判する人を見かけることが増えてきた。特にSNS上では、意見が異なるという理由だけで相手を罵るような言葉も飛び交うようになり、コロナの脅威は、身体面だけでなく、精神面にも大きな影響を及ぼしているように感じる。様々な意見が生まれるのは自然なことだが、正解のない問題について過剰な争いが生まれてしまうのは残念なことだ。

コロナ禍も長くなり、大多数の人が穏やかでいられない状況下に置かれているとは思うが、自分と違う意見を持つ人を責め立てることが前向きな解決へと繋がることはないだろう。自分と違う意見も尊重しつつ、Vybz Kartelの言葉を借りれば「自分にとって何がベストなのかは、自分で調べて自分で決める」というのが現状でできる最大限の対応なのかもしれない。

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