【インタビュー】RAGA | WICKED

Interview & Text by AKI

レゲエ × ヒップホップのハイブリッドフロウを持ち味に、弱冠19歳ながら全国のMCバトルに出場し、ヘッズからの支持を集めるラッパー RAGA 。レゲエファンであればついつい反応してしまうステージネームに隠された真意や、自身の音楽ルーツ、そして満を持してリリースされた1st EP『WICKED』について語ってもらった。

− BUZZLE MAGAZINE(以下BM):まずは簡単な自己紹介からお願いします

RAGA:RAGAっていう名前で音楽活動をしているラッパーです。生まれは高知県の高知市で、今もずっと地元で音楽活動をしています。RAGAっていう名前もあってレゲエの人って思われることが多いんですけど、ラッパーとして活動しています。

− BM:音楽活動を始めたきっかけや、名前の由来なども聞いてもいいですか?

RAGA:小学校6年の時に、自分の友達のお兄ちゃんの世代でめちゃめちゃジャパレゲが流行ってて、自然と耳に入ってきて、気づいたら自分でもけっこう聴くようになって。CHEHONさんやHISATOMIさんとかをよく聴いてました。まだ音楽活動もしてない中学校1年の時に、レゲエのイベントに初めて行ったことがあって、そこでたまたまヒップホップ好きの人と知り合って。その人のTwitterを見てたら、TOKONA-Xの『知らざあ言って聞かせやSHOW』の動画が目について、その時にヒップホップとレゲエってジャンルとして似ているところがあるなって自分はすごく感じて。その後たまたまYouTubeのおすすめで「高校生ラップ選手権」が出てきた時に、これめちゃめちゃカッコいい!こういう舞台に立ってみたい!って思ったのがきっかけです。元々レゲエからヒップホップを知ったっていうのもあって、そこにリスペクトを込めてRAGGAMUFFIN(ラガマフィン)からRAGAって取って、そのアーティスト名でやらせてもらっています。

*高校生ラップ選手権… WILYWNKAやBAD HOPのT-PABLOW, YZERRなどを輩出した高校生のみが出場可能なMCバトルの大会

ジャンルっていう壁は無いと思ってる

− BM:周りの友達もヒップホップやレゲエを聴く人が多かったんですか?

RAGA:そうですね。僕が中学校時代いつも遊んでた友達っていうのは、ヒップホップとかレゲエがめちゃめちゃ好きな友達ばっかりやって。それこそフリースタイルのブームでヒップホップが流行ってたので、昼休みとか放課後に友達と一緒に遊びでラップしたりとかはけっこうありました。

− BM:なら今回のジャンルレスなミニアルバムは、両方のジャンルから影響を受けているRAGAさんからしてみれば必然的に出来上がった作品だったんですね

RAGA:全曲色が違うんですけど、自分のやりたいことと、自分のやれることのベストをちゃんと尽くせたミニアルバムになっています。今は特に、正直ジャンルっていう壁はあんまり無いと思ってて、僕は曲がカッコよかったらいいって思ってるタイプなんで、とにかくやりたいことを全部やって詰め込んだって感じです。

− BM:ミニアルバムを作り出そうと思ったきっかけは何だったんですか? プロモーションなのか、単純にそろそろ曲溜まってきたから出したいなみたいな。

RAGA:これの前に、実は手売り専用で作品は出していて。MCバトルとかにも出れるようになって、何かしら次のアクションを起こしたいから、そろそろ次のEPを作ろうっていうのを実は1年前ぐらいから考えてて。アルバムのタイトルも決めずにずっと曲を作ってて、先行のシングルの『Stand Up』を出すまでの1年ぐらいは、ソロ曲はほぼリリースしないでクオリティをガッツリ上げながら、ずっと曲を溜めてました。1年かけて準備して、出せるタイミングをずっと待ってて、やっと出せたっていう。もちろんこれで終わりじゃないし、また次のものを作ってるって感じなんですけど、一段落ついたというか。

− BM:ということは、作り始めは高校3年生ってことですか?

RAGA:そうですね。ちょうど高校3年になったばっかりぐらいです

− BM:高校3年生で1つの音楽作品を制作するってなると、大変なのかなって思うんですけどどなたか協力してくれた先輩とかっていらっしゃったんですか?

RAGA:そうですね。僕1人じゃ絶対できてないと思うし、レコーディングをする時は地元の先輩のW1NGさんっていう人に大体一緒に入ってもらって、ミックスとかマスタリングとかやってもらったり。他のプロモーションだったりとか、ジャケットをどうしようってなった時に、EMPERORのマネージャーのヤマトさんが協力してくれたり。客演として四国のラッパーの人たちにも参加してもらったり、いろんな人に関わってもらいました。

− BM:これからも今回みたいなジャンルレスな作品をリリースしていく予定ですか? それともいつかはレゲエだけとかヒップホップだけみたいな作品もリリースしようとかって考えてらっしゃるんですか?

RAGA:まだ定まってるってわけではないんですけど、今の自分のスタイルを持ちつつ、そういうのも作っていけたら面白いんじゃないかなとは思ってます。

バトルは自分の存在を知ってもらうきっかけに

− BM:フリースタイルのことについてもお聞きしたいんですけど、始めたきっかけは高校生ラップ選手権とのことですが、バトルにはいつ頃から出場しているんですか?

RAGA:中学時代から友達と遊びでフリースタイルをしてた中で、ちょっとイベントに出てみようってなって。地元であったイベントに出て、そこでの成績がベスト4で、それが自信になりました。フリースタイルを始めるきっかけになった高校生ラップ選手権にも出たいっていう目標は持っていて、歳を重ねて経験を詰んだら出れるっていう自信はずっとあって。高校1年生になって初めての高校生ラップ選手権に出場して、また次の年の高校2年の時にも出場しました。最後に出た時は1回戦で負けちゃったんですけど、その日のベストバウトというか、けっこう爪跡は残せたっていう感じやって。そこから2~3年はいろんなイベントに呼んでいただいて「ハイスクールダンジョン」にもチャレンジャーとして1発目に出たって感じです。

*ハイスクールダンジョン… 人気MCバトル番組「フリースタイルダンジョン」のスピンオフ番組 全国の高校生ラッパーがチャレンジャーとして出場

自分自身やってて楽しいってのもあるし、その日のその場でしか起きないドラマやったりとか、いろんな人とリンクできたり、そういう経験はフリースタイルだけじゃなくて、絶対今後の製作活動にも関わってきたりすると思うし。バトルに出るのは自分の存在を知ってもらうきっかけになればいいなと思っています。

− BM:最後に、言える範囲で大丈夫なので今後のリリース情報や、告知があればお願いします

RAGA:来年中にはファーストアルバムを出したいなと思ってて。あとはWICKEDの収録曲のMVもYouTubeに公開されていてめちゃめちゃヤバイ映像になってるんで、みんなにそこを見て欲しいなっていう感じです。

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