【インタビュー】RUEED & TONZILLA「INSANE」| ハイブリットな1988年式

Interview & Text by Umi Yamaguchi
Photo by Genya

RUEED & TONZILLAの盟友タッグによるアルバム「INSANE」が6月11日にリリースされた。先行配信された『GANGALEE』では、オールドスクールかつタイトなラガヒップホップを披露。他収録曲には客演として、YOYO-C, VIGORMAN, GALIANO, CORN HEAD, RUDEBWOY FACE, TRIGA FINGA, MIONと実力派メンバーが連なる。RUEED本人が「RUEEDを調理してもらった」と語る本作品は、全プロデュースをYARZのメインセレクターTONZILLAが行い、多彩ながらもブレず、真摯に向き合う姿を音楽を通して如実に体現している。今回はアルバムリリースに伴い、各楽曲についてRUEED & TONZILLAにインタビューを決行。制作経緯から二人の関係性までたっぷりと語ってくれた。

− 改めて、ニューアルバム「INSANE」リリースおめでとうございます。では早速ですが、今回のアルバムコンセプトを教えていただければと思います。

RUEED:ありがとうございます。「INSANE」はTONZILLAのセンスで自分をプロデュースしてもらうっていうのが一番ざっくりしたコンセプトで。それをいかに自然体でやるかっていう。

− 最初から二人という点に重きを置いていたんですね。通して聴かせていただいて、序盤は「INSANE」と繰り返す声だったり咳込んでいたりと、イントロから少し煙たい印象だったんですが、最後はMIONさんとのダンスホールでしょうか。全体で見ると結構アグレッシブな感じがして。

RUEED:意識してMIONとの曲が最後になったわけではないので、色々考えつつ、そういう形になっただけなんですけど、次作にも繋ぎやすいかなって。最後は俺もTONZILLAも得意とするダンスホールで締まるというか。ラガヒップホップから始まり。

TONZILLA:で、R&Bもやりつつ、ワンドロップとか、レゲエのラヴァーズ系もやりつつ。幅広く言えばジャンルはブラックミュージックかなって。

− そうですよね。結構幅が広いというか、縛られてないというか。Skitもローファイとかの少しアナログな感じがして。

TONZILLA:そう、そういう系の。俺も最近そういうことして、作り始めてて。

RUEED:俺もTONZILLAも同い年なんですけど、この世代はたぶんハイブリットっていうか。ラップだけとかディージェイだけって子ももちろんいたけど、もうちょっと自分で色々インプットしてるタイプ。二人ともレゲエのシーンには居るんですけど、その形がハイブリットな感じ。

TONZILLA:そうだね。たぶんちょうど俺らが中学校の時に8 MILEが出たり、あとはSEAN PAULとかELEPHANT MANがニューヨークヒットを出したりとか。ヒップホップの人たちも全部現場でかけるんで「あ、この曲知ってるわ」ってなったりして。例えば50 CENTが出てきて、ニューヨークのジャマイカ・クイーンズ出身だから元々ジャマイカの奴がやってる曲があったり。そういうのが混合してます。俺らは両方聴いちゃう世代なんですよね。

RUEED:そう。だからアルバムの形もあれで自然というか、超好きな音楽をやった感じですね。

TONZILLA:一緒に好きな音楽を聴いて、これでサンプリングしようとか、これやろうか、とか。

RUEED:うん。そのキッカケを、普段だったら自分で作り始めたりするんですけど、今回は毎回TONZILLAにもらうっていうのがルーティーンっていうか。それは客演も人選も含め、そうですね。

− 客演でいうと、前作のアルバム「K」や「Q」と比べると多くて『GANGALEE』以外は全曲に迎えられていますよね。

TONZILLA:そうですね。もう遊びながら。先輩たちが俺らとRUEEDのライブ見てて「あの曲いいじゃん」って言ったら、「やりましょうよ」って言って(笑) なんかすごい構えて作った感じじゃないかもしれないですね。遊びながらその延長線上で。

− だから多彩に、アグレッシブな作品になっているのかもしれないですね。

RUEED:自分にこだわってとか、それもすごい大事なんですけど。でも気を許せる仲で、もう一緒に10年以上歩んできた中で、TONZILLAの言うセンスだったら信じられるって思えるんで。「じゃあちょっとRUEEDを調理してみてよ」って言える。もちろん誰にでもじゃないし、俺もそんな社交的なほうでもないんで。

− お二方はよく盟友として紹介されることが多いと思うのですが、最初の出会いをお聞きしてもいいですか?

TONZILLA:RUEEDが横浜レゲエ祭で優勝して、18歳の時か。「こいつすげえよ」って仙台の先輩たちに教えてもらって。じゃあ呼ぼうかってイベントに来てもらった時から知ってますね。

RUEED:まだ全然子どもっていうね。でも速攻呼んでくれたんですよね。

− アルバムは自然にできたと仰っていましたが、全プロデュースをしていて、方向性やなんとなく意識していたことはありましたか?

TONZILLA:自然だけどRUEEDっぽくしたいっていうか。だから最初からガラッと変えるっていうよりは、徐々にRUEEDっぽさを出したい、みたいな感じで最初は考えましたね。

−「RUEEDっぽさ」っていうのはTONZILLAさんから見ると?

TONZILLA:土臭いレゲエだし、深いじゃないですか。俺はサウンドマンですけど、RUEEDも元々サウンドマンなんで、俺らよりも詳しいレゲエを知ってたりするし。

RUEED:いやそんなそんな。

TONZILLA:だからそこの基盤を崩したくないというか。でも逸れながら新しいこともやっていこうかなって、フィーチャリングして混ぜてみたり。俺みたいな奴が付いて、基盤をずらさずに、そのまま加速していく感じ。そうやって上手くできればいいなっていうのは意識しましたね。

RUEED:活かし合うっていうか。なんて言うんだろう、全否定はTONZILLAもしてこないし。

TONZILLA:まあさすがに(笑)

− 信頼関係の上に成り立っているんですね。収録曲についてもお伺いできればと思いますが『BrainwashTonariは以前リリースしたものを作り直していますよね。BrainwashはYOYO-Cさんをフィーチャリングに迎えて2013年から2022年版になっていて、この世情の中でちょうどピンポイントというか。前作からまた変わった感じ方はありますか?

RUEED:そうか、2013年か。そうですね…… あんまり変わってないなっていう(笑)

TONZILLA:確かに。あの時の予測の答えちゃんと出した感じだよね。

RUEED:TONZILLAに「これ超いいじゃん。今にハマるからライブでやりなよ」って言われて。「じゃあやってみるわー」って感じでライブでやり始めて。そしたらYOYO-Cが「あの曲いいな。トラックもかっけーな」みたいなことを言うから「あ、じゃあ」って(笑)

TONZILLA:「ワンバース蹴ってくださいよ」って(笑)

RUEED:「やりましょうよ」みたいな(笑) あんまり狙ってないよね。

− あのフィーチャリングは狙ったのかなと思ってました。YOYO-Cさんもすごくハマっていて。音もちょっとダークなムードになっていたと思うんですが。

RUEED:レゲエとか、同じトラックだけどちょっとマイナーチェンジされてて、乗るアーティストによって変わるとか、そういうのがすごく好きなんで。同じだけどちょっと違うみたいな。

TONZILLA:ジャマイカは昔からあるからね。同じリディムの中でもちょっと違うみたいな。

− ちょっと変えるっていう話でいうと、『Tonariでリリックが「テキーラ」から「イエガー」に変わってたのが気になって。

TONZILLA:素晴らしい。いや、すごいですね。ありがとうございます。

RUEED:それはもう俺の願望です(笑)

− 遊び心なんですね。

TONZILLA:完全な遊び心。飲めないんだなって感じですよね(笑)

RUEED:もう本当にライブで、テキーラあんまりやだから。テキーラとイエガーだったらイエガーなんで。もう願望。俺の願望みたいな。

TONZILLA:最初はテキーラいけてたっぽいですね、たぶん。

RUEED:いけなくなってる。もう鼻の辺りですごいフラッシュバックみたいな。

− イエガー派と覚えておきます(笑)

−『ExplosionではVIGORMANさんとも共演されていますが、以前から接点はあったんでしょうか?

RUEED:もうVIGORが本当に若い時から。「こいつ超イケてるし絶対くるから」って言われてたのも知ってるし。ただ、VIGORはVIGORでカマしてるんで、ラバダブとかはやったことあるけど曲としては一緒にやってなくて。そんな時にまたTONZILLAが「VIGORMANとやってみる?」って。今回プロデュースしたGeGも、大阪で昔から友達でよく知ってるんですけど。だからGeGとやるならVIGORも一緒にって。超レゲエやろうよって話して。

TONZILLA:そうだね、もろレゲエにして。VIGORMANも、もろレゲエは久しぶりだなあ、みたいなこと言ってたんで。じゃあ二人ともいいんじゃんって、二人でディージェイ。

RUEED:ダンスで一緒で、九州かな。その時に俺が直接話して「ぜひ」って快諾してくれて。

− VIGORMANさんはジャンル問わずモノにしてしまう方というか。なのでこの曲が一番「もろレゲエ」なのは面白かったです。

RUEED:やっぱり多彩なだけに下積んでるのも知ってるし、どレゲエでも乗れるんだっていうのは、はなから分かってたんで。だからもう安心してオファーもできたし、良かったですね。ばっちりのバースくれたし。

− ありがとうございます。次の曲『I C UではGALIANOさんと歌われていると思うのですが……

TONZILLA:あ、今GALIANOいるよね、外に。

− え?

GALIANO:あ、どうもー。お邪魔しまーす。

RUEED:本人登場。GALIANOです。

−(笑)ご本人が登場されるとは想定外でした。

TONZILLA:なんかすみません。そのままやりましょう。続行でお願いします。

− いえ、逆にありがたいです。では続行して……I C UでGALIANOさんはStarBwoyWorksでも繋がりがあると思いますが、これも自然な流れで進んで?

TONZILLA:もう今みたいな感じです。毎日一緒にいるようなもんですから。遊んでるどころか、酸いも甘いも一緒に。

RUEED:そうですね。まあよく知ってるので。ただ、じゃあやろうよって言ったのはTONZILLA。

TONZILLA:そう。近いのに、一緒のリディムに乗ったことはあるけど一緒に曲はやったことないんで、じゃあやろうって。

GALIANO:RUEEDくんはずっとトップ突っ走ってる先輩なんで。先輩っていうか、もう本当、ずっとずっと突っ走ってる人だから、一緒に曲を作るのも超夢だったし………。なんかかっこつけちゃった(笑)

TONZILLA:もうごめんなさいね。ただまあ、「このタイミングでできるぞ。しめしめ」ってなって。

GALIANO:そうそう。やりたいなってずっと思ってるけど、どうしたらいいか分からなくなってて。そしたらトンちゃんがガイドしてくれて、RUEEDくんもやろうって言ってくれて。こうなってよかった。

TONZILLA:あれも元々GALIANOの曲なんですよ。すごい昔の曲なんですけど、違う名義の時に一回出してて。それをちょっと変えてフィーチャリングRUEEDで。

RUEED:そう、もともとGALIANOの曲。まあ、結構エッチな(笑)

GALIANO:でもそのくらい…… いや、もしかしたら俺チャラいのかな。みんなのことをそう見てるかもしれない。

TONZILLA:すみません。まあそういうことなんで。

− その曲を書いた時はGALIANOさんのリリックを基に作っていったんでしょうか?

RUEED:そうですね、もうGALIANOのラインがある状態だったんで、俺はそれを受けて、自分の世界観でリリックを書くっていう。

TONZILLA:だからGALIANOみたいなことはしないけど(笑) RUEEDはRUEEDなりのエスコートがあるよっていう。それぞれのエスコート。でもいいよね。なかなかあのミディアム系でラヴァーズのレゲエでさ。

− そうですね、ライブでどうなるのか楽しみだなと思いました。

TONZILLA:そう。「この二人こんなことやるの!?」みたいになったらちょっと面白いんじゃないかなと思って。

RUEED:うん、だし、前曲でVIGORMANからのこの切り返しみたいな。

TONZILLA:ね。ごりごりにレゲエいったあと、ごりごりにやばいレゲエいくみたいな(笑)

− やばいレゲエを録ったご本人に来ていただいて、ありがとうございます。次の曲、CORN HEADさんとのMove Ya Body』は、聴いた時オールドシティポップな感じがして。

GALIANOうん。俺知ってるけどそうやって動いてたもんね。

TONZILLA:そうそう。そういう感じで作ってて。ちょうどその時シティポップ聴いてたっていうのもあるんですけど、ちょっとウェストサイドチックな、街とかクラブの中がキラキラしてる感じ。そこにいる大人の女性の感じだったりとか、若い感じじゃなくて、そういう風にしようかなって思って。

RUEED:これは割と起点をTONZILLAが作ってて、じゃあ料理してみるかって、バースを入れたりコーラス入れたりして作っていった感じですね。

− テイスト的には、前曲のGALIANOさんの曲と似ていると思うんですが、違いとしてはどこを意識をしましたか?

TONZILLA:そうですね、まず音質。Move Ya BodyはR&Bとかシティポップ系で、I C Uはラヴァーズのレゲエみたいな。やっぱり聴いてきた通りにジャンルレスにやりたいからっていうのと、まあ、なんでもできるよっていうことを言いたいのもありますけどね。ただこのアルバムだったら、RUEEDが先に来てその後に客演がくるのが普通だと思うんですけど、あの2曲は客演を先にしてるっていう。だからちょっと特殊で。逆にRUEEDがフィーチャリングする感じになってますね。

RUEED:たぶん自由度が高くて、好きなようにできたっていうところが大きい。アルバム通してかなり自由にやれましたね。

TONZILLA:そうだね。たしか5年前くらいから話してたんで(笑)

− 以前からずっと話は出ていたんですか?

RUEED:そうですね。構造をね、やっと(笑)

TONZILLA:あ、まとまったねみたいな。まあ俺なんかレイジーなんで。ルイくんが「やろうよやろうよ」って言ってても、なんか俺が余計なこととかやっちゃうんで。

RUEED:まあ、YARZとかTONZILLAもかなりストイックなところがあるんで、そういうところにも出てるし。だから待った甲斐もあるなと思うし。

TONZILLA:今年になって出そうか、みたいな。

RUEED:まあ去年からだね(笑)去年「出すか」からの、今年「出せそうだ」みたいな。

TONZILLA:そうか去年か。それで「あ、出せるわ」って(笑)

RUEED:で、出ました(笑)

− そんな経緯があったんですね(笑) 最後の曲で、波の音のskitからMIONさんとの曲『No Testに繋げてますが、これはサマーチューンでしょうか?

TONZILLA:夏って捉える人もいるし、別に冬でもいいかなって感じで、夏冬どっちもいけるようにしたかったんですよ。MIONと一緒に話してて、「RUEEDにフィーチャリングの曲を作りたい」って言ったら「僕も混ざりたいです」って言うから、じゃあMIONのトラックで歌ってもらおうかって。んでトラックを探して、サンプリングでありつつ少しレゲエなトラックがあったから「これルイくんどうですか?」って決めました。沖縄のすごいいいスタジオにルイくんに連れて行ってもらって。めっちゃいいロケーションで。蜂食いながら、ね。

− 蜂ですか?

TONZILLA:そうなんです、蜂を粉々にしたやつをカプセルでパーって飲んで。

RUEED:ね、沖縄県産で売ってて。それ飲んでRECして(笑) まあ真夏の海もイメージできるし、大雪原の中もイメージできる曲であってほしいなって。前のSkitもMIONのセンスでやってもらって。

− 聴き方次第の含みがあるんですね、ありがとうございます。お二方はもう十数年もの仲と伺ってますが、音楽についての情報もシェアされたりしますか?

RUEED:俺が教えてもらうことも多いですね。現場でかかってて、新譜で、なおかつ盛り上がってる歌とか。いちばん美味しいところを教えてもらって、それが自分に活かされて、っていうのはすごくありますね。

− その中で最近良かった曲などはありますか?

TONZILLA:いやー、どうしようかなってなっちゃいますね。BUZZLE MAGAZINE的にはレゲエを言っておかなきゃとも思うけど、RUEEDの相棒的にはKENDRICK LAMAR(Mr. Morale & the Big Steppers)って言っておかなきゃかなとか。やっぱりRUEEDからも連絡きて、すごいって言ってたんで、アルバム的に。

− そうですね、KENDRICK LAMARは衝撃的だったというか。

TONZILLA:そうですよね、みんなそうなっちゃいますよね。

RUEED:でも結構、もうすごいじゃないですか。昔みたいにCD聴いて「この曲やべえ」みたいな買い方じゃなくて、もう全部携帯で、次から次に新曲をインプットできるっちゃできるんで。その代わりよっぽど響いた曲以外残らなくなっちゃうっていうか。ただの蓄積になっちゃう。YARZとか、セレクターとしてやってる人間からしたら、ちゃんと引き出しに入れられるかもしれないけど。KENDRICK LAMARのアルバムはすごかったけど、『INSANE』の制作は終わってたんで直接影響は受けてないんですけどね。

TONZILLA:「INSANE」制作中で言ったら、CJ FLYとか。

RUEED:うんうん、そういうのだね。

TONZILLA:JOEY BADA$$ってニューヨックのラッパーだったり、レゲエとヒップホップを掛け合わせてるアーティストは聴きますね。クラブじゃあんまりかからないような曲でも。奴らはアルバムにCHRONIXXを入れたりするんですよ。CHRONIXXのお父さん、CHRONICLEもニューヨークだから、奴らはそれを知って、じゃあCHRONIXXっしょ!みたいな。そういうちゃんと理に適ってることをやるんですよね。繋がりを大切にするっていうか。俺らもアーティストに連絡取れるような環境があるんで、近いから意識しちゃうのはありますね。

RUEED:もちろんCYPRESS HILLも聴いたし(笑)

TONZILLA:まあまあ。影響されたし、聴きまくったけど(笑)

RUEED:俺はね、ちょっと今回初心に返ってる部分があるんで。RUEEDが元から持ってる形っていうのをもう一回見直すっていうか、見つめ直してやっていこう、みたいな。っていうのを踏まえて、超コテコテの80~90年代もののディージェイのフロウとか、そういうのちょろちょろ聴いてみたりしましたね。

− 先ほど、携帯ですぐ聴ける時代という話があったんですが、その傾向の中で、制作において意識していることはあったりしますか? 流し聴きとか、アルバムだと曲順とかも影響するのかなって思うのですが。

RUEED:自分は、素直にアルバムの流れっていうのをフィールできるし楽しめるんですけど。今は、この10曲の中で2曲目と8曲目が好き、みたいな。そういう聴き方も全然いいし、俺も何回も聴いちゃう曲とかあったりするから。でもこの「INSANE」は、自分で言うのもあれなんですけど、ストレスなく楽しめるようになってると思います。飽きちゃったりトゥーマッチになっちゃったりとか、最後まで聴けないアルバムっていうのもある中で、今回はカラフルだし、フィーチャリングもたくさんしてて。新旧の混合もしてるし、楽しんでもらえそうかなって。だから通して聴いてほしいですね。

− いい意味で軽やかというか、仰っていたように聴いていて疲れないというのはすごく思いました。お二方は同い年ということで、この音楽シーンをこれからどう盛り上げていきたいですか?

TONZILLA:今ヒップホップって死ぬほど盛り上がってるじゃないですか。ただその恩恵じゃないですけど、今レゲエも絶対盛り上がってきてるって感じるんですよ。営業で行ったりすると、ね。大阪城あたりをRUEEDと歩いてたら「RUEEDさん写真撮ってください!」みたいな嵐なんで、どこも歩けねえな!みたいな(笑) まあ、もっと色々なところに顔出して、RUEEDと一緒にもっとシーンを盛り上げて。活性化します!

RUEED:TONZILLAもそういう所に連れ出してくれるし。童心を思い出す遊び方、まあ当たり前なんですけど。そういう遊びをもう一回一緒にやろうって教えてくれる。お客さんに会ったり、その場で飛び入りでパッとマイク握ったり。「あ、バーカンに飲みに来てたディージェイいきなり歌ってる!やべー!」みたいな。

TONZILLA:音楽ってね。音を楽しむ、ですから。まあ遊んでるだけですけどね。レゲエがオワコンだとか言われたりしてますけど、いやー、間違いなくきますからね。

RUEED:うん。俺もそれすごい感じる。

TONZILLA:ピンピンでね。

− 今夏はイベントも忙しくなりそうですね。予定としてはどうでしょうか?

RUEED:そうですね。夏終わりから秋くらいにはツアーもやりたいなって思ってるし、YARZもすごい忙しいですし。

− 今回の「INSANE」オリジナルグッズが販売されるポップアップもありますよね。

RUEED:そうですね。一発目は発売日の6月11日と12日に、南青山で。

− では最後に、読者の皆さんに一言ずつお願いします。

RUEED:本当に自然体で、お客さんのことをいい意味で意識しすぎてないアルバムになってると思うので。そんな構えずにこの「INSANE」アルバムを楽しんでほしいです。段々イベントも増えてきてるし、現場で体感してもらうとさらに面白さが伝わると思うので。YARZにしても、もちろんRUEEDも、できればサウンドシステムとか音がバッチリある現場で、生で見て聴くともっと楽しくなると思いますね。

TONZILLA:うん。その通りだと思います。

RUEED:(笑)待ってまーすって感じ。

TONZILLA:アルバムを聴いてください。それでRUEEDくんに会いに来てください。体感してください。そういう感じでお願いします。

INSANE

各種ストリーミング配信リンク ▼
RUEED & TONZILLA – INSANE

INSANE Pop Up Store in Tokyo

「INSANE」リリースを記念してPICKY THE SHOP / BAR (@picky.the.shop_bar ) にてポップアップイベントを開催。CD含む新作グッズが展開され、今回のアルバムのアートワークを担当したHaight (@haight_brand )、サングラスブランドのSunkak (@_sunkak_ )とのコラボアイテムも販売予定。

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