現在の日本のダンスホールシーンを牽引するダンサーの1人として知られるCORNBREADが、ジャマイカで最も有名な新聞の1つであるJAMAICA OBSERVERのインタビューを受けた。同新聞には「For the love of…Cornbread」と題された記事が掲載され、YouTubeには映像も公開されている。
BUZZLE MAGAZINEではインタビューの和訳を掲載。

出典元:JAMAICA OBSERVER
記者:KEDIESHA PERRY
取材日:2023年6月16日
タイトル:For the love of…Cornbread
(https://www.jamaicaobserver.com/entertainment/for-the-love-of-cornbread/)
Translated by Natsumi Nagamura
日本人ダンサー “Cornbread”(本名・手塚ケンタ)は、いつもレゲエを演奏していた兄の影響で、幼い頃からジャマイカ音楽に触れていた。
彼はキングストンの路上で開催されていた悪名高きストリートダンス「Passa Passa Wednesdays」のDVD に魅了され、ジャマイカに渡ることを思い描くようになる。
彼はジャマイカに恋をした。
「俺、純粋にジャマイカの音楽が好きなんですよね。今こうしてジャマイカに滞在して、ジャマイカの人たちから学んだたくさんの事を、日本に帰ってみんなに伝えたい」と彼は日本なまりのパトワでObserverに語った。
Cornbreadは18歳の頃から日本とジャマイカを行き来している。
今回のジャマイカ滞在で、彼は今人気のダンスホールダンサーたちといくつかのプロジェクトに取り組んだ。
「ちょうど昨日、Skillibeng、Kraff Gad、Valiantとビデオ撮影をしたんですが、それは僕にとってすごく大きなことでした。2017年のSumfest(ジャマイカ最大級のレゲエフェス)でSpiceとステージに立ってマショップした時みたいに」と、ルーティーンスタイルの作者でもあるダンサー兼振付師はこう付け加えた。
同時にCornbreadは、この夏TeejayとGabbidonが「Drift」で世の中を制覇すると信じている。
彼はObserverに対し、それらのダンサーが踊る曲とダンスが大好きだと語り、それを踊るCornbreadのオンライン動画が多くの人気を得ていることを認めた。
「僕は今スパニッシュタウンに住んでいるんですが、地域の子供たちが僕のTikTokを見て僕のことを知っているから、『東京ドリフトの人? 日本人でTikTokやってる人だよね?』と話しかけてきます。今、ジャマイカではどこに行ってもTeejayのDriftを聴きます。どこに行ってもDriftがかかってるし、みんな踊ってる」と彼は付け加えた。
エンターテイナーであるCornbreadはレコーディングブースで時間を過ごすこともある。
彼は楽曲「Fresh Like」をリリースしており、これは自身が抱くジャマイカDeejayへの情熱と、ジャマイカの文化を広めたいという思いからだそうだ。
「10年以上ダンスをしてきて、ダンスホール・ミュージックを歌いたいと思うようになりました。ジャマイカの文化を日本に広めたいんです。僕が一人で踊るだけでは十分伝わらないことも、歌があれば日本のみんながこの大きなダンスホール・カルチャーをもっと理解できると思うから。」と彼は言った。
Cornbreadはレコーディング アーティストとしてのキャリアを確立したいと考えており、いつかDing Dongが果たしたような成功を再現したいと願っている。
「僕の夢は、日本のDing Dongになることです。僕はJA to JAという自分のダンスチームを日本に持っていて、彼らと一緒に成長していきたいと思っています。そしてステージの上で歌って踊っていたいんです、Ding Dongがそうしているみたいに」と彼は語った。